またひとつ失恋をした。
人によく見せようとする私
自分に嘘をつく私との決別。
ひどく寂しくて頭が痛くて
立つこともできなくて
ずっと家で寝込んでる。
せっかく買った野菜たちは
どんどんしなびていく。
昔なら
酒飲んで騒いで
仕事して夜遊びして
悪酔いして忘れていたけど
いまはそんなことできないくらい
身体が重くて動けない。
自分の身体に嘘をついていることが
本当にできなくなったんだ。
少しうれしいな。
つい先週まで
部屋の模様替えに凝っていたから
引きこもる部屋が可愛くて優しくて
子供部屋みたいでとてもあたたかい。
少し前の自分と、
部屋にあるものたちに感謝する。
こんなに辛いのはいつぶりだろ?
大好きな師匠と言い合った時か、
大好きな親と言い合った時か、
どちらも、すごく
人間として否定しているみたいな
言い方をさせてしまった事件だった。
恥ずかしい人間だとか
そんな悪い友達といるのとか
なんで分かってくれないの?!
わたしの本当のところ見てくれないの?!
そのときは
ずっと、嘘をついてたから
その上にさらに嘘をかさねて
嘘でいっぱいだった。
仕事のことも、友達のことも
わたしのこと全部話さなかった。
でも、
今回は
自分に嘘つかなかった。
ダサいと思ってできなかった行動も
平気でやった。
ダサくてもなんでも
自分の本音を隠したくなかったの。
さみしい。
すごくすごくさみしい。
ある人に
どうしてそんなに人を信用するの?
すぐ信用するから傷つくんだよ。と、言われた。
信用しちゃだめかな?
さみしいよ。
もっといっぱい信用したいよ
人も、自分のことも。
からだはね、
小さいころから押し込めてきた感情を
何度も何度も排出させようとしてくるの。
いろんな事件を起こして。
どんな感情も、もとはすべてが愛。
愛の状態が自然な状態だからだ。
彼がさりげなく放ったことばに
わたしはショックを受けて
ずっと出したくて出せなかった
感情が溢れ出した。
彼にそのことばを言わせたのは、わたし。
嫌な役を演じさせたのは、わたし。
感情を解放して
素直な愛に戻りたかったのは、わたし。
小さいころから今まで続けてきた、生き方
人の気持ちを読んで自分の本音を隠すこと
好かれたくて自分に嘘つくこと
そのおかげで愛嬌はあるし
みんなにすぐ馴染めるし
空気は読めるし世渡りしやすくて
今までの生き方もよかったけど、
そろそろ、それは飽きてきたと思うんだ。
これからは違う生き方でいきたい。
わたしはすごくたくさんの
“さみしい” を、我慢して
だいぶ大きくなっていたみたい
愛の周りをたくさんのさみしいで
何層にもコーティングされていて
玉ねぎの皮をむくみたいに
少しずつ自然なわたしに戻っていく。
こんなに
いろんな感情を味わせてくれて、ありがとう。
ずっと寝込んでいたら
少し戻ってきたナ。
雨の音が心地いい。
しばらくはまだじんわり
この力が入らない感覚を味わっていたいナ。
やっぱり、大好きだな。
らぶみ